チームが一丸になれた理由
振り返ると、この1年はチームが一丸となれた年でした。その大きな理由は、約3年間ほぼ毎日続けてきた朝会です。朝会はなんでも話してよいことになっています。なんでも話せる空気をつくることがぼくの仕事です。
この朝会を始めたのは、コロナの影響でリモート在宅勤務に切り替わったことがきっかけでした。リモートではコミュニケーション機会が減るため、朝会の時間をつくり、その中で必要なコミュニケーションをとっていこうと考えていました。
始めた当初はコロナに関する情報交換が多かったです。それでもコミュニケーションが発生したことにぼくはチャンスを感じていました。恥ずかしながらコロナ前はコミュニケーションが少なく、悪口を言いあうこともしばしばあったからです。周囲からは弱小チームとの印象を持たれ、悔しい思いもしてきました。
メンバー同士が認め合う
年末の仕事納めのミーティングで、あるメンバーがこんなことを言ってくれました。
「うちのチームほど団結できてるところないですよ。みんなで助け合えています。この場はとても大事です!」
すると別のメンバーから素敵な言葉が返ってきました。
「あなたのおかげです。メンバーのアドバイスを素直に受け止めて感謝を言ったりしてくれるから、他のメンバーもそれを見習っていると思う」
メンバー同士が尊重しあえるチームになっていることに、胸が熱くなりました。お互いの良いところを知り、尊重し、助け合う仲間に変わったのです。
こうしたチームになっていることが、間違いなく一人ひとりの支えや力になって、成果へつながっています。個人の力だけでは成し遂げられないような成果まで到達できるようになりました。
「伍の戦い」というコンセプト
一人で仕事を進めていれば、仕事が手に負えず苦しいときもあります。そんなメンバーを支えてきたのが、朝会によって生まれたチームの力だと思います。
映画『キングダム2』を見ていたら、ぼくらのチームを説明するのにぴったりのコンセプトを見つけました。「伍の戦い」です。
秦軍は歩兵の五人を一組とした「伍」を基本単位として隊を編成していたそうです。五人はリーダーの伍長を中心に常に行動を共にして戦うため、勝つか死ぬかは伍の構成員にかかっています。
映画の中に、一人の歩兵が戦場で敵と争い劣勢にあるとき、近くにいる仲間がそれに気づいて助ける場面があります。五人が近くにいてお互いの状態を知り、誰かが誰かの助けになる。ぼくのチームに似ているなと気づきました。
朝会が「伍」をつくる
メンバー五人が行動を共にするとは、毎日やっているチーム朝会のことです。ここで仕事のことでもプライベートのことでも健康のことでも、なんでも話してよいことになっています。
なんでも話しあってお互いがどんな状態かを知ります。お互いの状態を知るうちに、不思議なことに自然と共感や助け合いが発生します。
こうやって助け合いながら一人の成果をチームで支え、チーム全体の成果を押し上げる。ぼくらのチームは「伍の戦い」に似ています。
シニアメンバーへの想い
チームにはシニアメンバーがいます。数年後に会社を卒業するとき、こんなことを言ってもらえたらうれしいなと思い描いています。
「ありがとう。会社人生の最後にこのチームに来てよかったよ。自分らしく仕事ができたし、自分なりにチャレンジもできた。会社にもちゃんと貢献できたと思う。ここで過ごした時間が、これから生きていく自信になったよ」
こんな望む未来の姿を描きながら、チームを育てています。
支え合うチームを育てて、大きな成果につなげよう。
五人が近くにいて、お互いの状態を知り、誰かが誰かの助けになる。そんなチームが「伍の戦い」です。朝会という場が、その絆をつくります。
