チームの危機から気づいたこと
以前、あるメンバーが突然異動願いを伝えてきたことがありました。理由はサブリーダーから傷つくようなことを言われていたことでした。いろいろありましたが、今は落ち着きをとりもどしつつあります。この一件でぼくは気付かされました。
思い返してみれば、4年前まではチームメンバー同士はうまくやれていた訳ではありませんでした。各メンバーから他のメンバーの悪口を聞かされることも多かったんです。周囲からの評判も良くなかった。
チームの結束が高まったのはコロナ以降です。仕事の仕方がリモート中心に変わって、リモートでありながらも毎朝顔を合わせる「朝会」をやり始めたおかげで、いろいろな話題、メンバー自身のことについて話し合う機会ができました。それまでお互いのことを知るほど話す機会はなかったんです。少し不謹慎かもしれませんが、コロナという危機がメンバー同士がわかりあう機会を提供してくれました。
こうして「朝会」というベースキャンプを拠点として、成果という山頂にアタックし続けるチーム運営ができるようになりました。ぼくは、このままうまく進んでくれたらいいなと期待していました。チームはこの4年で大きな成長を遂げられたと思いますし、周囲も同じ評価をしてくれています。
朝会の変質
「朝会」という場がうまく機能してきて、メンバー同士の助け合いが生まれたりして、チーム力が高まったことで安心していました。
「チーム力が高まったところで、次のステージに行こう!」
だから、ぼくはこの1月から朝会のやり方を「なんでも話してよい時間」を短縮して「業務中心の報連相の時間」へ比重を少しずつシフトしてきました。業務の質とスピードを上げるためです。
しばらくはうまくいっているように見えたのですが、5月、6月ころにサブリーダーの仕事が雑になっているのを感じました。全社案件のプロジェクトでコミュニケーションが一方的となり、それにより他メンバーや部外からも不満の声が上がっていました。
「あれ?なにか調子が狂ってきたような気がする」
変化に気づけていなかった
もう4年が経っています。そして様々なことが変わりました。7月からチームが所属する本部も変わっています。あるメンバーのお子様は中学3年生から大学受験を迎える年頃になっています。40代後半になって生理的な変化に悩まされている人もいます。年齢を重ねることで将来への不安が高まっている人もいる。ぼく自身もそう。次のマネージャー育成と人材確保が大きな課題としてのしかかり、待ったなしの状況になってきました。
以前の朝会は、こうした変化をその時その時メンバーが話し、メンバー同士がわかり合える時間を大切にしていました。それによってメンバーはチーム全体がどんな状況かを知り、その上で発言や行動をしていた。今も大切にしているつもりですが、なんでも話せる雰囲気が薄くなっていると思うし、ぼくが業務を重点に朝会を回していることをメンバーが感じとっています。
わかり合う場としての朝会
メンバーの異動希望の一件でいろいろ振り返ってみて気づいたこと。チーム(組織)というのは複数の人の集まりなんだなということ。チームがひとつになって目標達成のために動いていくには、集まっている人たちが互いにわかり合う必要があるんだなということ。当たり前のことかもしれないけど、ぼくはチーム運営の中で体験することができました。
もう一度初心に帰り、わかり合う場としての「朝会」を再起していきたいと思います。
メンバーがイキイキと話していた、あの朝会をもう一度!
「なんでも話せる朝会」を守り続けよう。
業務効率を上げたくなると、つい朝会を報連相の場に変えたくなります。でも、メンバーがわかり合える時間があってこそ、チームは機能します。効率の前に、つながりを。
