一人ひとりを支え、主体性を育てる組織づくり

Rate this post

「なんとかしてください!」の連続だった

2年前を振り返ると、今のグループの姿は想像もできませんでした。

きっかけは組織の異動です。グループごとマーケティング部門から営業部門へ移ることになりました。メンバーは大反対。その直後にリモート在宅勤務が始まり、慣れない環境で2倍の業務量をこなすことになったのです。

「なんとかしてください!」と何度も詰められました。

もちろん、ぼくも不安でいっぱいでした。先が見えない状況で、「なんとかしなければ」という焦りしかありませんでした。

リモート朝会が「安心できる場」になった

リモート在宅になり、業務の報連相のためにリモート朝会を始めました。毎日約1時間。この朝会が、グループを大きく変えることになりました。

最初から業務の話ばかりだったわけではありません。一人ひとりが大変な生活を送っている中、不安や困っていることを言葉にする場になっていきました。感染予防のこと、子供の学校が休校になったこと、便利なネットスーパーの情報。共感し合えることがたくさんありました。

ぼくはその様子を見ていて、これまで会話がなかったメンバー同士が話していることに大きな価値を感じました。朝会は1時間を超えることもしばしばでしたが、この場を「安心基地」として位置づけて、どんな会話でも受け入れて続けていきました。

報連相が自然と生まれる場をつくる

生活が落ち着いてきた頃、朝会の比重を業務上の報連相へ移していきました。

ただし、テーマは業務上の報連相ですが、話したいことを自由に話してもらうスタイルは変えませんでした。業務の進捗だけでなく、悩みや迷いの気持ちも含めて発信できる場になっています。

気持ちを含めたメンバー間のやりとりによって、お互いの理解が深まり、協力する姿勢が自然と見られるようになりました。「困ってるなら手伝うよ」「こうしたらうまくいったよ」という会話が日常になったのです。

報連相は「させるもの」ではなく、「したくなる場」をつくることが大事なのだと学びました。

安心できる組織から生まれる主体性

一人ひとりを支える組織の土台があると、メンバーは主体性を発揮しやすくなると感じています。冒険しても助けてくれる。迷ったら相談にのってくれる。悩んだら話を聞いてくれる。そんな組織が土台にあれば、自分から動こうと思えます。

ぼくのグループのメンバーは、以前は受け身で仕事をしていて、文句ばかり言っていました。

大事な仕事をお願いしても「納期がなさ過ぎてできるわけないじゃん!」「その仕事やる必要ある?意味ないよ!」という言葉が十中八九でした。

しかし、この1年で「どうしたら対応できるか」を考えるようになりました。「営業から急ぎでデザイン素材の依頼が増えてきました。今後も対応してあげたいのでMACを購入してください。イラストレーター勉強して対応したいんです!」と自分から提案してくれることもありました。以前の姿からは想像もできない言葉です。

メンバーが「主役」になる戦略をつくる

年末、来期目標を達成するための5つの戦略をつくりました。

この戦略はメンバーが「主役」です。会社や組織の方針に沿いながらも、メンバーが大切にしていること、関心があること、できること、やってみたいこととつながるように設計しました。メンバーとの討議も重ねてきました。

完成した戦略をメンバーに説明したとき、リモート越しでしたが、真剣に聞いてくれている様子が伝わってきました。2年前にはこんなグループになれるとは想像もできませんでした。

安心できる場が、人を動かす。

報連相や主体性は、ルールで強制するものではなく、「ここなら安心して話せる」「ここなら挑戦できる」と思える組織の土台から生まれてきます。

日替わり解決志向TIPS
日替わり解決志向TIPS
タイトルとURLをコピーしました