マネージャーの仕事
ぼくは組織のマネージャーとして半期(6ヶ月)で達成すべき目標をつくり、その目標達成に向かってメンバーと協働しています。
毎月上層部への進捗報告会があり、フィードバックをもらいます。できてないところを指摘され、マネジメントのやり方に問題があるんじゃないかなど、厳しいご指摘もいただきます。
こうしたフィードバックも取り入れながら、次月の活動を改善していきます。管理職の方はおおよそこのプロセスで仕事をされているのではないでしょうか。
焦りが問題追及につながる
目標に届いていないと焦ることもあります。焦るとメンバーとの関わり方がどうしても問題追及になりがちなんです。メンバーのできてないところ、ダメなところに目がいきがちです。
先日、サブリーダーが今期やらなきゃいけない重点テーマAを進めていないことがわかりました。
「11月までに完了させる予定だったのに。なんで進めてくれないのかなあ。いつもぼくがサポートしないと進まないんだよなあ。少しは自分で考えて自主的に進めて欲しいんだけどなあ」
こうなっちゃうと、次にサブリーダーと会話をしたとき、出来てないことについての会話からスタートしてしまいます。問題にロックオンされて問題追及のサイクルが回りはじめます。
問題に着目して問題解決がスムーズに進めばいいんです。ただサブリーダーが重点テーマAが進んでないことを問題視したとき、どのように感じるのかが大事です。
サブリーダーは別の重点テーマBに集中して忙しくしています。ご自身は一生懸命やっていると思っています。その中で重点テーマAが進んでないことを問題視することが前向きな行動につながるとは思えません。ここで大事なキーワードは「相手の立場に立つ」ことです。
今後、サブリーダーが重点テーマAにも前向きに取り組めるようにするには、どのように関わっていったらよいのでしょうか。
相手の立場に立てば、あるものに目を向けられる
マネージャーとしてのぼくは、上層部から進捗に問題があると指摘されたことで、焦りを感じて問題にロックオンされてしまいました。だってキミは会社に貢献できてないよ、役割を果たせてないよ、て言われているようなものですから。
そんな焦りを抱えながらも、サブリーダーが重点テーマAに前向きに取り組めるようにするにはどうしたらよいか。ここは相手の立場に立つ姿勢でサブリーダーに聞いてみたんです。
ぼく「重点テーマAなんだけどさあ、どんな感じで進んでるかな?」
サブリーダー「重点テーマBでいっぱいですよ!全社イベントもあるし手がまわらないです!」
ご自身でも進められてないことを気にしていたんです。思うように仕事が回せてなくて重点テーマAを進められていないことに後ろめたさを感じていたのかもしれません。
ぼく「ああ…そうだよね。重点テーマBは結果が見えてきてよかったね。全社イベントは今が佳境だね…会場が変わったことで仕事が増えて大変だよなあ」
サブリーダー「そうですよ!うちの役割じゃないけど、他部門と一緒にやってあげないと納期はまらなくなりますよ!」
ぼく「そうだね。全社イベントだし、役割を超えて協力して納期対応してくれていることはホント感謝です」
サブリーダー「そう言っていただけると、なんとか頑張ろうと思います。で、重点テーマAは仕事を進めるための材料がそろわなくて困ってます。ある担当者とは準備は整っているんですけど…前工程がもめてるんですよね…」
ぼく「そうなんですね。困ったね…材料そろわないことには進められないもんね。前工程を担当しているマネージャーはどんな状況なんだろう…一緒に聞いてみる?」
サブリーダー「ありがとうございます。私から聞いてみます。私が担当ですし。そろそろ聞いてみようかと思ってたんで」
ぼく「了解です。それならお任せしますね。ありがとうございます」
サブリーダーは重点テーマAについて、忙しい中でも関係者と仕事を進めていたんです。ただ、前工程で仕事が詰まっていて、その前工程に働きかけるところまでは手がけてなかったんです。
結局、サブリーダーは前工程のマネージャーに状況を確認し、可能なところから材料をもらって自身の仕事を進めることができました。
マネージャーはいつでもキミの味方だよ
もし、問題追及で進めたとしたら。重点テーマAができてないじゃないか、なぜできてないんだ、前の仕事が止まっているなら急ぐように要請したらいいじゃないか、という具合に話が進んだかもしれません。
これは会社都合のアプローチですね。サブリーダーの前向きな取り組みに至らなかったかもしれません。メンバーを主体に置いた「相手の立場に立つ」姿勢になっていないんですね。
相手の立場に立つとは、相手の状況をちゃんとわかること。困っているなら、その困っている気持ちを一緒に感じて、じゃあどうしたらいいかを一緒に考えて対処していくこと。
マネージャーはいつでもメンバーの味方だよ。キミが困っているときは一人で悩まなくていいんだよ。ぼくが一緒に悩んで一緒に立ち向かうよ。こんなメッセージがメンバーに届いていて欲しいですね。
焦りを感じたとき、相手の立場に立ち戻ろう。
上から詰められて焦るとき、つい問題追及に走りがちです。でも相手の状況を聞いて、困っていることを一緒に感じる。それだけでメンバーは自分から動き出します。マネージャーはいつでもキミの味方だ。
