あるものから始める組織づくりの実践

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組織づくりで大切にしていること

ぼくはマネジメントを続ける中で、たくさんの気づきや学びを得てきました。今回はその中でも特に大切にしていることを整理して共有したいと思います。組織で働くみなさんに何か一つでもヒントになればうれしいです。

「急ぎすぎない」ことって大事

仕事をしていれば、つい解決に向かって最短距離をとろうとしちゃいますよね。責任あるし納期はあるし、当然です。

だけど「なんかちがうな」と思うことありませんか? 一緒に仕事している人が納得感なさそうとか、やる気がなさそうとか。その違和感、大事かもしれません。もっと良い、他の道筋があるかも。

人材育成や組織づくりにおいて、焦らずに進めることが、より持続可能な変化を生むとぼくは思っています。成果を急ぐのではなく、長期的な視点で取り組んだほうがいい。急がば回れ、ですね。

人として関わる、「素の感覚」でいく

組織で働く人たちは、自分なりに一生懸命やっています。でも自分の役割を全うしようとすると厳しくなって、周囲の人たちとズレがでちゃうときがある。そんなときは役割を脱いで、人として関わる「素の感覚」になることが大事です。

上司と部下、先輩と後輩、マネージャーとメンバー。そういう肩書きをいったん脇に置いて、ひとりの人間としてその人に向き合う。なんか急ぎすぎているなあと思ったら、一度「素の感覚」にかえってみると解決の糸口がみえてくるかもしれませんね。

既にあることは気づかない

「既にあることは気づかない」。これ、あたりまえのようで、めちゃ大事な内容です。

既にあることはあたりまえ。だから気づきにくいってことです。ちょっと言い換えると、既にあることの中に、いまもあり続けるための強みや力が隠れてるよってこと。

既にうまくいっていることがあり続けるための理由をわかっていない。だからその理由という強みに気づいて使えたらいいよね、という感じです。

もう一つ。既にうまくいっていることがあったら、みんなに知ってもらうと可能性が見えて、希望がわいてきます。組織って人がたくさんいて、コミュニケーションの接点がたくさんできるから、悪いこともあるけど、良いことだって必ずある。それをみんなにシェアすると良いこと増えるんです。

2つのアプローチ、どっちをとる?

組織づくりの取り組みはスタートが大事です。ぼくは2つのアプローチがあると思っています。

ギャップアプローチは、足りないものからスタートする考え方。問題探しになりがちで、みんなで粗探しになっちゃう。このアプローチで組織づくりを進めたら、組織風土はどんなふうになるだろうか。

一方でポテンシャルアプローチは、あるものからスタートする考え方。既にある強みや力に焦点があたりやすい。身近で起きている良いことを見つけようとする。このアプローチで進めたらどうなるだろうか。

この2つを想像してもらったうえで、組織メンバーにどっちのアプローチをとるか決めてもらうんです。どっちを選ぶか。それはやってみてのお楽しみ。きっとポテンシャルアプローチを選ぶはずです。

コミットメント(約束)を求めない

ギャップアプローチだと、どうしてもコミットメントを求める場面が出てきます。「目標は◯◯で△△までにやってくださいね。いいですか!」って感じ。これが悪いわけではないんです。相手がノリノリで受けてくれるなら問題ないです。

もし、相手の反応がいまいちだったら、ポテンシャルアプローチとともに、コミットを求めないやり方を選ぶのも一つの選択肢です。

ただ、過去を振り返って欲しいんです。約束が守られたことはどのくらいあるでしょうか。また、約束させることで、副作用はなかったでしょうか。コミットメントに関して一度見直してみるのもいいかもしれません。コミットメントを求める側も安心したいという気持ちがないか、一度点検してみてください。

振り返りが大事

ポテンシャルアプローチをとって、コミットメントさせないで目標達成できるの? 大丈夫? なんて声が聞こえてきそうです。

こんな疑問を投げかけられたら、「もう一つ大事なことがあるよ。仕事の振り返り方が大事だよ」と答えると思います。前向きに仕事を進められるように強みの発見と活用を後押しして、成功しても失敗しても努力や工夫を聞いてちゃんと労うんです。

こうした振り返りが、一人で仕事を進めているときの姿勢に大きく影響します。自分で工夫し努力して前進していけるようになります。チャレンジしてくれるかも。失敗しても怒られないですから。

あるものからスタートし、急ぎすぎず、素の感覚で関わる。

組織づくりに近道はありません。でも、足りないものを数えるのではなく、既にある強みに目を向けて、コミットメントより振り返りを大切にする。その積み重ねが、チャレンジできる組織をつくっていきます。

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