みんなの可能性をひらこう

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可能性をみつけよう

ぼくは「可能性」というコトバが大好きです。人に根ざした可能性だったり、仕事を突破する機会だったり、どんなに小さくても可能性を見つけたら希望がわき、力がわき、勇気をもって次の一歩を踏み出すことができます。

小さな可能性は、ひょこっと顔を出すのですが、油断していると見失ってしまいます。「あれ?確かにいたはずなんだけど。気のせいかな?」なんてことも多い。

だから、小さな可能性を見つけたら目をそらさず、毎日毎日いろんな関わりをしたり観察しながら、その可能性の存在を手探りで確かめていきます。

そして可能性を手触りで感じたときに、「いたいた!キミ(可能性)がいてくれたら希望をもって前にすすめるよ!」と前のめりで突っ込むことができます。

まずは興味関心のあるテーマ設定

ぼくら管理職は期の初めに戦略をたててチームメンバーで取り組むテーマを設定します。テーマづくりは全社戦略に貢献することが必要条件です。それと「チームメンバーに興味関心があるテーマか」が大切です。

チャレンジングなテーマ設定をしているため、やればできるというものではありません。テーマを実現するには大変な努力が伴います。場合によってはモノにならないこともある。モノにしていくためには、テーマを担当するメンバーが努力を続けられたり、没頭してしまうくらいのめり込むことも必要です。

今期は「デザイン業務への生成AIの活用」というテーマをつくりました。全社への貢献としては申し分なし。ただメンバーとこのテーマを共有すると、「あ~いいんじゃないですか。いま流行りだし」という反応。反応は悪くはないけど、のめり込むほどの興味はうかがえない。

だいたい、テーマ設定当初は強い興味をもっていることは少ないです。テーマを進めていくうちに、興味から実現の可能性が現れます。その実現可能性のポイントをみつけて、育てて、テーマ実現へつなげていきます。

可能性はどこにいる?

シニアメンバーはデザインを長年やってきて、デザインに関わった仕事をしたいと思っています。別のメンバーはデジタルに関心があって、デジタルに関わるスキル向上の意欲がある。

こうした二人の興味関心があることはわかっていましたが、最後までやりきって「生成AIの活用」を実装までもっていけるかどうかはわからない。

まずは興味関心があるということはOKです。ここからが超大事。実現可能性のポイントをみつけること。メンバーの中にある強みや力を見つけることです。

やらせるのではなく、興味を高めてもらう

テーマを設定したら「あとはやらせるだけ」とはいきません。リーダーにはまだやることがあります。それは能動的に自走してくれるくらいもっともっと興味を高めること。

「シニアメンバーともう一人のメンバーがもっと強い興味をもって楽しんで積極的に取り組んでくれたとしたら実現可能性はあるよな」

だから仕事を進めながらさらに興味を高める工夫をしていきました。

生成AIの活用事例を集めてメンバーと共有して「なんかやれそうだな」と思ってもらったり。もし導入できたら周囲から「社内でいちはやく取り組んで事例つくってくれてありがとう」と感謝されそうだよ、とか。生成AI活用のデザインスキルを身に着けたら「社内では独自性を評価されたり、副業にも役に立つよ」と、自身にとって素敵な良いことがあることを伝えたり。

こんなことを毎日毎日するうちに、実現可能性のポイントが姿を現しました。

シニアメンバーの可能性が姿をあらわす

シニアメンバーがデザインスキルを駆使して、自身の担当業務で生成AI活用を試みてくれました。

シニアメンバー「こんなプロンプトいれたら、こんな画像できたよ!おもしろいでしょ!」

ぼく「使ってみたんですね。お!そんなことできるんですか!どうやってやったの?」

シニアメンバー「意外と簡単だよ。だけどさ、これ、プロンプト工夫しないと良い画像でてこないんだよ。やっててわかったの」

ぼく「そうですね、ネットで調べたりセミナー聞いたりしても教科書はなくて試行錯誤で知見をつくるしかないみたいです。その工夫、すばらしい知見じゃないですか!」

シニアメンバー「これ、デザインセンスがあったほうが、プロンプトのコトバ選びの工夫ができるかもね。おれに向いてるかも」

こうしてシニアメンバーは生成AIをどんどん使い始めました。使っているうちに工夫したいくらい興味が高まったんです。実現可能性のポイントが見えた瞬間でした。

もう一人のメンバーにも可能性が

そのシニアメンバーを見ていて、もう一人のメンバーも興味関心を高めていきました。

「生成AIの使い方教えてください!」

シニアメンバーの隣に座り込み、生成AIを使っている様子を見ながら質問を投げかけていました。

月曜日の朝会で、そのメンバーがデザイン画像を見せてくれました。自分の担当分野で生成AIをつかってデザイン画像を作成したそうです。

「土日つかってやってみたんだけど、なかなかうまくいかないから大変でした。何回も何回もやりなおしてある程度納得できるものができました」

すごい。土日までつかって試してたんだ。ここまでの完成度をこの短期間でやれるとは。正直おどろきでした。これなら上期中に導入までいけるかも。実現可能性がキラリと光った瞬間でした。

ぼくも気持ちが高揚して「生成AIのデザイン業務活用をモノにしてみんなで果実を味わうぞ!」そう心に誓ったんです。

メンバーそれぞれの可能性を実現してくれたらいい

一方でサブリーダーは、デザインやデジタルというより、人とかかわって仕事をやりとげることに強い動機があります。だから生成AIの活用テーマに関しては、割と引き気味。

それでいいんです。テーマに興味関心の高い人がどんどん進めていって、チーム全体を引っぱってくれたらそれでいい。サブリーダーは導入に向けて得意とする関係者とのコミュニケーションで他のメンバーをサポートすることに貢献してくれたらいいんです。実際にそのような役回りを積極的にしてくれました。

とはいってもサブリーダーも生成AIをデザイン業務に取り組む必要があります。なので、先行するメンバーの成功事例が姿を現し、具体性が見えてきたら、それをなぞればいいんです。試行錯誤はしなくていい。こうしてチームワークがとれればいいんです。

みんなの可能性をひらこう

組織は全社の戦略に貢献することがミッションです。でも組織は人で構成されているし、その人たちにはいろんな気持ちがあります。仕事のテーマを与えるとき、キャリア志向とかスキル志向を見ることは大事です。さらに、その人が何を感じると人生に満足しているのか、その人のまるごとをみて可能性を探すことも大事だと思います。仕事をすることが人生の満足につながれば、踏んばりもききます。

テーマとメンバーの間に小さくてもいいから可能性を見いだす。メンバーがもっともっと興味を高めてくれるようにあの手この手で働きかける。メンバーがテーマを触りながら、イキイキと取り組み始めるタイミングをちゃんとつかんだら自信をもって必要なサポートを続ける。

なんか可能性が見えるとワクワクするんですよね。とてもうれしいんです。メンバーみんなが仕事をしながら人生の満足を味わえている感覚があります。

メンバーの仕事への興味を高めて、成果と人生の満足を実現しよう。

「やらせる」のではなく、興味を高める。可能性のポイントが見えたら、そこを育てる。一人ひとりの強みに合った関わり方で、チーム全体の成果につなげていく。それがマネージャーの仕事です。

日替わり解決志向TIPS
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